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『人間と青』61. 早朝の空を舞う鳥

朝降っていた雨が止み、まだ曇が多い中、飛び回る鳥たち。燕のように、チュンチュンと、いつも早朝にやってくる。尻尾がふたつに分かれた鳥たちは、パタパタッと素早く羽を動かし、旋回し、あっという間に方向を変えて

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『人間と青』60. 最初の朝

ナポリに戻ってきて、最初の朝を迎えた。わたしの暮らすアパートメントは、朝日によって起こされる。以前暮らしていた頃とは季節が違うので、よく晴れた朝だと、気をつけないと寝不足になる。今日の目覚めは五時半すぎ

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『人間と青』59. 第二の故郷

引っ越し生活をするなかで、よく考えるようになったこと。それは、わたしにとって第二の故郷とはどこなのか。小さな頃に少しだけ住んでいた京都。ここでの暮らしは記憶にないけれど、わたしの人格形成に一役買ったことだ

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『人間と青』58. 湧き水

イタリアは、至る所に水が湧いている。特にここローマでは、少し歩いているだけで水汲み場にあたる。散歩中の犬も、喉が渇いたらその水を飲んでいるし、ホームレスの人たちも水には困らない。つまりこの街に住んでいれ

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『人間と青』57. スリの目

ナヴォーナ広場周辺を歩いていたら、スリに出くわした。すでに誰かが被害にあった後のようで、その人が気づいているかどうかはわからない。スリは空になったリュックを手に持ち、ギラギラした目で、笑みを浮かべながら、

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『人間と青』56. バチカン市国

平和な世界というのは、ときに冷酷な人間をつくる。平和でない世界というのは、ときに助け合いの精神を生む。もちろん逆もありきだが、平和であることに怠けてはいけない。平和だからこそ、世界を世界の目線で見なくては

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『人間と青』55. アッピア街道

“アッピウス・クラウディウス”、アッピア街道とアッピア水道の建設者である。この人がいなければ、古代ローマのインフラ、つまり現代に繋がるインフラが、今の状態ではなかったかもしれない。今も残される、紀元前4世紀に

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『人間と青』54. イタリア共和国記念日

本日、六月二日は、イタリア共和国記念日である。今年は木曜日ということもあり、金曜日に休みを入れて四連休にしている会社も多い。そのせいか、ローマは人、人、人。ここ数日は熱波に包まれており、空気質も非常に悪い

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