引っ越し生活をするなかで
よく考えるようになったこと
それは、
わたしにとって第二の故郷とはどこなのか

小さな頃に少しだけ住んでいた京都
ここでの暮らしは記憶にないけれど
わたしの人格形成に一役買ったことだけは間違いない
今でも日本で暮らすときの土地によく選ぶ

二十年近く働いた東京
さまざまな思いが交差する場所でもある
しかし、数少ない友達がいるのはここであり
切っても切れない場所である

フランス・パリ
この場所はなぜかものすごく落ち着く

パリは立ち寄る場所で長く暮らしたことはないけれど
空港から市内に向かう鉄道に乗ると
なぜか帰ってきたという感覚になる

そして、イタリア・ナポリ
わたしにとって第二の故郷と言っても過言ではないだろう

新型コロナウイルスのパンデミックにより
およそ三か月
同じ地区の同じアパートメントで暮らした

通常の三か月とは比べ物にならない三か月
だからこそ思い入れが強い

ウクライナの情勢により
今回、ナポリから入ることは叶わなかったけれど
ようやくこの地に戻ってくることができた

以前と同じこの場所に足を踏み入れた瞬間
懐かしい記憶がよみがえってきた
同じ景色がそこにはあって
気持ちが昂った

不本意ながら離れなくてはならなかったこの場所に
ようやく戻ってこられたのだと
また、ここから始められるのだと思うと
今、すごく落ち着いている