タグ: Human and blue

『人間と青』37. 犬の記憶

犬の記憶について考えていたら、犬はどんな目線でその道を見ているのか、どんなことを考えながら人間を見ているのか、不思議な気持ちになった。いつも犬と過ごしながら考えてはいるけれど、犬の記憶という視点でまた犬を

Read More

『人間と青』36. 己を律する

今ここに、奇跡が起きている。もう三十年近く、心から望んできたこと。何度も失敗し、そのたびに怒りや恨みと戦い、何度も傷つき、でも何度も望んできたこと。自らが作ればよいのだと、他人と試みたこと。でも叶わなか

Read More

『人間と青』34. 十四歳からのメロディー

ベートーヴェン「悲愴」第二楽章、十四歳の頃からずっと、わたしに寄り添うメロディー。嬉しいときに口ずさむ鼻歌も、悲しいときに口ずさむ鼻歌も、なんの意識もなしに、どこからともなく流れてくるメロディー。あれか

Read More

『人間と青』33. 悲しい雨に入り交じる非情

悲しい雨が降るとき、そこには悲しい感情が混ざっている。悲しい雨が降るのではなく、悲しい感情が雨となる。感情の波に揺さぶられて、今、自分がどこにいるのか、心がついていかない。四、五日前の暗闇の世界と、二、

Read More

『人間と青』32. 生きとし生けるもの

生きとし生けるもの、それはいつか終わりを迎える。明日なのか、明後日なのか。十年後なのか、二十年後なのか。生きとし生けるもの、それはいつか終わりを迎える。自然死なのか、自死なのか。もし後者だとしても、きっ

Read More

『人間と青』31. アイムハイパー

あいむばーっく、わたしははいてんしょん、朝は仕事放棄、よっよ〜。あいむばーっく、わたしははいてんしょん、昼も仕事放棄、るっる〜。「これはわたしの今日の気分である。身体はラップを刻んでいる。かなり危険であ

Read More

『人間と青』30. アイムバック

脳の断片がすべて剥がれ落ちて、急速な回復を遂げたわたし。きっとこれまで史上、もっとも早い回復である。だからちょっと疑っている。急にテンションが上がると逆に危険。怒りの沸点が低くならないよう、わたしは平均を

Read More