犬の記憶について考えていたら
犬はどんな目線でその道を見ているのか
どんなことを考えながら人間を見ているのか
不思議な気持ちになった

いつも犬と過ごしながら考えてはいるけれど
犬の記憶という視点でまた犬を見てみると
犬は本当にどんなことを考えているのか
まったくわからなくなった

我が家の犬は
本当に変わっている
歴代の犬の中でも
ものすごく変わっている

だから余計に愛おしいのだけど
あまりに変わっているものだから
我が家の犬には
どんな記憶があるのだろうかと
次に会ったとき
どんな記憶でわたしを見るのだろうかと
気になって仕方がない

わたしは人間より犬が好きだけど
好きすぎるがゆえに
犬の気持ちを本当にわかっているのだろうか

最近ちょっとした瞬間に
同意するかのようにうなずくときがあるのだけど
これは一体
何を意味するのだろう

犬はわたしのことを
主というよりは友だち目線で見ている
それは願ったり叶ったりなのだけど
ときどきこの人は一体
というような目線で見られるときもあって
犬はこんなとき
どのような記憶を脳に収納するのだろう

犬の記憶
それは人間がフィルターを通して見る世界のように
事実を歪めることがあるのだろうか
それとも純粋に
自らの感性だけで記憶にとどめるのだろうか

とても気になる