日本ほど便利な国はない
日本ほどすべてに正確な国はない
でもそれは果たして
本当にわたしたちのためになっているのだろうか
ありとあらゆる商品が消費者目線で作られ
電車はほんの少し遅れただけで謝罪のアナウンス
最初はそれでよかったのだろう
日本という国はなんて素晴らしい
そう言われる価値があった
日本で暮らす人々もまた
その恩恵をありがたく受け取っていたに違いない
でもそれが当たり前になってくると
そこに文句を言う人が出てくる
この便利な世界は当たり前ではないのに
それ以上に細かいことを要求してくる
お客さまは神様ではない
便利を提供してくれる相手はお母さんではないのだ
正確で便利な世界を過度に追求すると
それはのちに窮屈を生む
相手に自分の行動を押しつけるようになる
果たしてそれが
幸せな世界と言えるだろうか
それが本当に相手を魅了する世界と言えるだろうか
その文句を跳ね除ける力があるのなら問題ない
でも実際はどうか
大概は面倒だからと謝罪する
目を向ける先を間違えているのである
するとどうなる?
勘違いが増えて悪循環が生まれる
結果、自分で自分の首を絞めることになるのである
世界はもうそれに気づき始めている