やったねパピー、今回も人生乗り切ったね!
そんな感じなのである
わたしの父は今朝、
ひととおり喋りたいことを喋ったあと、意気揚々に散歩に出かけていった
父はものすごく神経質かつ繊細、
そして酒と共に毎晩、性格が豹変し、暴言を吐き捨てる人間である
昼間はいわゆるいい人なので、近所の人からもわりと慕われているが、
ともに暮らす家族はほぼ毎晩、いやな思いをしている
ここ数日は、大腸検査を前にしてお酒以外はほとんど喉を通らない状態だったのに、
昨夜、検査が終わった途端に、しかも結果は出ていないにもかかわらず食欲が戻り、
脳が反転して、ラーメンとか唐揚げとか濃いものばかりを欲して食べていた
それはそれは昨日までとはまるで別人で、もう笑うしかないのである
しかし、この血を姉妹で一人、脈々と受け継いでいるわたしは気が気でない
わたしの将来はこうなるのだろうか
昨今の世界情勢の影響で、まさかの実家暮らしを今でも時々、余儀なくされているわたしだが、
そのおかげでこの父と、そして今は亡き父方の祖父母に対するトラウマを払拭し、
さらにはこの事実、
つまり父が、歳を重ねるごとにさらに酒癖が悪くなっているというこの事実を知り得ることができた
これぞ反面教師
いや、反面教師というよりは、こうならないための未来予想図を見ているようである
血のつながった人間というのは、意識してそれらを阻止していく必要がある
ひいては父を見ながら嫌な思いをすることで、鏡に映された自分の未来を変えなくてはならない
わたしは父の別人ぶりに笑いながら、でも内心はそれを静かに受け止めつつ、己を律する
すべては冷静に、そして用意された未来のわたしを変えていくために