魂はどこへゆくのだろう
人間の、動物の、植物の
生きとし生けるものすべての

魂は存在するのだろうか
すぐそばにあるような気がして
すぐそばに見えるような気もして
でもどこにもないような気がして

美しい空を見ていると
美しい海を見ていると
美しい花を見ていると

そこには目に見えない何かがあって
でもそれが何かはわからなくて
もしもそれを魂というならば
いつもいくつもの思いがそこにはあって
すっと空へと吸い込まれてゆく

きっとそれは
自然に還るようなもので
そうでないものもきっとあって
生きているときと同じように
魂にも性格があって
皆が同じようには
天に召されないのだろう

水飛沫が蒸発するように
土が乾くように
雨が降るように
天の光が地上を照らすように

いつでもどこでもそれはあって
きっといつかは救われるのだろう
気持ちが解き放たれたときにきっと
いつかはきっと