白と灰に水色
夕刻の空に描かれる此程の心情

雲は大きく、太々しいほどに分厚くて
太陽の光までもが紆余曲折している

あちこちに散らばる2色の心は
しっかりと分化するわけでもなく曖昧で

得体の知れぬ不安に押しつぶされそうになりながらも
雲の下から滲み出る水色だけは、希望を示す

“諦めるなよ。いずれ灰は消え去り、空一面に青が広がる”

そう言い聞かせながら自らを鼓舞するしか、今はない

この混迷する時代に未来が描けなくとも、明日は容赦なくやってくる