夜眠っていたら
未明にただならぬ気配を感じて目が覚めた
外が明るい
カーテンの向こうに強い光を放つ何かがいる
それが月であることは容易に想像できたけれど
満月の時期はとうに過ぎている
カーテンを開けると
半月よりも丸みを帯びた大きな月が
ベスビオ山のすぐそばで光り輝いていた
それはそれは大きな月で
本当にあれは月なのかと疑うほどであった
いなくならないうちに写真に収めてみたのだが
これでは何も伝わらない
写真は一瞬を切り取るというけれど
その一瞬とは何なのか
見る側にとってそれは想像でしかなく
撮る側にとっても
被写体との間には常に誤差が生じることだろう
しかし、あの月は凄かった
あれは一体、何を訴えかけていたのだろう