今から約二年前、
わたしはイタリアで祈るしかなかった
毎日届けられるベルガモからの映像に
これが現実なのだと思い知らされた
もうこれ以上は増えないでくれと
ただただ祈るしかなかった
どのくらいの人が犠牲になっただろう
あの頃のイタリアは
北部がコロナの激震地だった
なかでもベルガモは悲惨だった
だからずっとこの地を訪れたかった
亡くなった人々に
せめてもの祈りを捧げたかった
あんなにも
悲しみに覆われていたベルガモ
今は欧州からの観光客で賑わい
街に活気が戻ってきている
よかった
本当によかった
まだまだ油断はできないけれど
この土地をはじめとする犠牲になった人々が安らかに
そしてずっと、優しさに包まれますように