今回の波は、本が読めるからまだマシなのかもしれない
とにかく実社会から逃れたい
その一心だからである
それもすべての社会から逃れたい
今いる環境も、日本という国も世界のどこからも、
そのどれをも受け入れられない状態で、それはそれで苦しいのである
だから逆にどうなのだろう
その現実への拒否反応があまりに強すぎるがゆえに、本にしか没頭できない自分がむしろ心配なのだ
しかし、死ぬわけにはいかないし、
過去にあった希死念慮も今はまったくないので、
とにかくこの時間に、あえて留まらなくてはならない
だから経験したことのないずっと昔の時代だったり、
誰かが紡ぎ出したわかりあえる物語の世界で、今は過ごさなくてはならない
それに今のわたしには、この精神の波がやってくるのにこれといった原因があるわけではない
育ってきた環境だとか、その他もろもろ関係していた時期はあったけれど、
今はそれも一応は乗り越えたわけだし、
今、またそういう環境に置かれていることも確かだけど、
とはいえ、数年前の状態からはかなり改善されて、その波の加減すら全体的に軽減している
とどのつまり、これは繰り返しなのだ
結局、世界のどこで暮らそうが仕事が充実していようが、それは定期的にやってくる
これから先もきっと永遠に、でも今回も乗り越えられる兆しの光が見えてきたからそれでいい