お腹の調子は回復したけれど、まだ足の状態が芳しくない犬は、
ここ数日、わたしによく抱っこされている

もともとは抱っこ嫌いですぐに降りたがるのだけど、
今は抱っこしないとあがれない段差もあるので、
少しずつだが、素直に身をまかせるようになってきた

しかし、わたしの心は複雑である

早くもとどおりになってほしいのは山々なのだが、この抱っこにより得られる幸福度が半端ない

“もう少し抱えたままでかまいませんよ”という、いつもとは逆のシグナル
安心して手をだらりと伸ばす姿を車のミラーで確認しながら、
あー、たまらない⋯⋯

犬の体重は11kg少々とそれなりに重いのだけど、ずっと抱っこしていたい

ただでさえ可愛くてしょうがないのに、不意におとずれた距離の近さに底知れぬ愛情を感じる

ここ最近は肩を組んで共に窓の外を眺めるだけで、その汚れなき存在に涙が出そうになるのである