何かや誰かと比べることのできない存在というのは、
この世の中にどのくらいあるだろう
大衆の目に触れるようなメディアで取り上げられないかぎり、
それらは同じ趣味をもつ人同士の小さな世界で、語り継がれることになる
今日のニュースにもなっていたフィギュアスケート・アイスダンス
村元哉中と髙橋大輔の通称“かなだい”ペアも、
特に今季からは、この比類なき存在として受け継がれることだろう
そのフリーの演技『オペラ座の怪人』のスケートアメリカを見たのだが、
まずは序盤のリフトに目が釘づけになってしまった
いやはや、間の取り方と緩急の付け方がすばらしい
アイスダンスには美しいペアがたくさんいるが、
“かなだい”のように二人ともが華と個性、両方を持ち合わせているペアというのは稀である
今季はリズムダンスもかっこいいし、この二人の演技には魅せられるものがある
今年3月に現役を引退した宮原知子もそうだが、
比類なき存在、こんなにも言われて嬉しい言葉はあるだろうか
わたしもそう言われる人間になりたいものである