人の心を動かす
それは純粋な気持ちだけでどうにかなるものではない
天才だろうが偉才だろうが、
個人の力で人を魅了し続けられる人というのは、その裏にたくさんの努力がある
悲しみも苦しみもある
そういう人たちだけを取り上げる国など無きに等しいけれど、
わたしが育ったこの国では、そうでないものばかりが紙面を飾る
社会のためになるような内容であっても、
どこか歪んだ、人を惹きつけるための強い要素で支配されている
しかし、周りに流されることの多いこの国では、
時として、そのくらいまるっと思考を変えていく必要性があることも、
残念ながら認めなくてはならない
ただそれによって、
また自分の意思ではない、別の思考に偏ってしまうことも確かである
だからこそ、そういう世界とは距離を置いて生きていたい
そんな国であっても、そうでない世界はたくさんあるのだから、
自分の考えを持ち、互いに尊重し合える人たちと、
ただただ、純粋な世界で生きていたい