朝、太陽の光を浴びて室内に入る
そのまま仏壇のある部屋へ向かい
手を合わせる

眩しさで覆われた目は、まだ光届ぬ部屋に対応できず
周辺は白く霞み
仏様の姿が認識できない

流れのまま目を瞑り、拝み、瞼を開くと
徐々に浮かび上がるなだらかな輪郭

今日の仏様は、どのような目をしているのだろう
その瞬間を待たずと一礼し、わたしはその場を離れた

表情を知りたくなかったわけではない

おりんの余韻と共に浮かび上がるその輪郭が、その一瞬の時間が美しかった