妙なテンションである

なんと言うべきか
本当の気持ちとそうでない気持ちとが数分おきにやってくる
そんな感じなのである

だからわたしは今日も出かけた
第一日曜日で国立美術館が無料なので
ボーボリ庭園に探検に出かけたのだ

名付けてボーボリ探検隊!
そのままである

家の近くの門から入って
木々のトンネルの中を下っていく

横道にそれると影があるので気持ちいい

おっ、茂みの向こうに卵みたいな彫刻発見!
これはすごい
何を意味するのだろう

すっごく不思議

近づいてみると卵じゃない
これは時空を超えた交信である

触れたら光を放ちそうなのである

うぅ、小さなトカゲが息絶えている
干からびていないので、まだ間もないのだろう
小島のそばだし、泉に水を求めたのだろうか

せつない⋯⋯

しかし、2時間も散歩していたというのに
ブオンタレンティの洞窟を見るのを忘れてしまった

地図を確認してみると
どうやら一歩手前で引き返したらしい

一度は家に帰ったものの、少し作業してまた外に出かけた
日が暮れて、街が夜の光へと変化していく

帰ってきて入り口の明かりをつけたら
なんとそこにトカゲの子供
いや、きっとヤモリである

息絶えている

家の中に潜んでいたのか
それともわたしの後をついてきたのか

どちらにしろ、わたしが踏んだに違いない
部屋に足を踏み入れた途端、電気をつける直前に踏んだのであろう

かなりショックである

南無阿弥陀仏
本当にすまない、本当に